10.性格それぞれが生まれ持っている行動の特性が「気質」で、それに基づいての行動の傾向が「性格」になります。 当然、感情や考え方もその中にあり、簡単に言うと「経験などの刺激が、それぞれの気質によって性格を作って」行くのです。 その中心になる「コアマテリアルを作るのは、経験の中でも強く、深く心に刻み込まれた物なのです。
誰もが小さな時の記憶、子供頃の記憶で、いつも思い出すものが有ります。 私にも、いくつかの出来事や風景が有ります。 最も小さな時のものが、小学校に入る前、ある程度の会話が出来るようになった4~5歳の頃のものだと思いますが、家の前にあった田んぼの水たまりでオタマジャクシをとっていた時、濁った水たまりから何気なく取り上げたのが、ネコか犬の頭がい骨、その恐怖に近い驚きは今でも忘れることが出来ません。 多分その影響だと思いますが、人間以外の動物を抱き上げた時の骨の感覚が今でも気味悪く感じます。 その田んぼで、稲刈の後に稲穂を積み上げて干してあったのに、登ってバラバラにして遊んでいた時「ぼくぼく」って優しそうな声でおじさんに声をかけられ、近寄っていくなり腕をねじ上げられ「お前のうちはどこ家や」って鬼の形相でしかられた事もよく思い出します。 猜疑心が人より少し強いのが、そのせいだろうと思っています。
また、生まれ持っている気質の中にも、経験は影響していると考えます。 以前、沖縄でハブとマングースの戦いを、観光客相手に見世物にしていたのが有ったそうで、観光客の大半がマングースを応援していたそうです。 きっとDNAに、恐竜のえさになっていた哺乳類の記憶が残っていたのでしょう。 DNAに受け継がれた性格が、気質となって現れ、またそれが違う形の性格になって受け継がれる。 だんだんややこしくなってきました・・・
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